| 必修科目 | ||
|---|---|---|
| 仏教(自己を見つめる) 人間論 心理学概論 心理測定法 |
学習心理学 発達心理学 臨床心理学 社会心理学 認知心理学 |
教育心理学 パーソナリティ心理学 |
| 選択科目 | |||
|---|---|---|---|
| 産業心理コース | 臨床心理コース | 学校心理コース | 看護心理コース |
| 生理心理学 産業・組織心理学 環境心理学 人間生活工学 キャリア・マネジメント論 産業カウンセリング 労働法 |
カウンセリング論 犯罪心理学 心理療法 心理診断法 カウンセリング演習 行動療法 |
心理教育評価 学校カウンセリング 精神医学 障害児教育 家族関係論 臨床発達心理学 |
グリーフケア・トラウマケア ターミナルケアと看護 死生学 老年学 生命倫理 |
| 基礎科目 | 卒業研究 |
|---|---|
| 大学基礎 心理学実験実習(1) 心理学実験実習(2) |
卒業研究 |
2500年ほど前、インドで成立し、アジ アを中心として世界各地に伝わり、人々の生き方に大きな影響を与えてきた仏教の思想と歴史について学ぶ。仏(ブッタ)とは「目覚めたもの」という意味であ るから、仏教を学ぶことはブッタの目覚めを学ぶことに他ならない。すなわち、自己と他者、そして世界の在り方を徹底して見つめ、生きとし生けるものの「い のち」の在り方に気づき、目覚めていくことが仏教を学ぶ意義ということになる。
この講義は、人間科学部の4年間の学習の基礎として、人間に関する基礎的知識と多元的認識能力を学生各人に与え、総合的人間理解の基礎を形成することを目的とする。特に、東洋思想面と西洋思想面から講義が行われる。
心理学とは人間の行動を科学的手法を用い て研究する学問である。得体のしれない存在である「こころ」を研究の対象とすることはできない。そこで客観的で観察・測定可能な「行動」として表出された 心的現象が研究の対象になる。この科目では、このような「こころ」を理解する上での科学的態度を理解することを第一の目的とする。さらに環境認知、行動変 容、動機づけ、性格・知能、発達、社会的行動など現代心理学の中心的領域を概観することで、その基礎的知識の習得を目指す。
心理学には、養育や教育が心や行動に及ぼす影響を調べる、あるいは、心の病に対応する方法を見出すなど、多様な研究が含まれるが、心理測定法ではその中でも次にあげる3点を身につけることを特に重視している。1点目は、「心を科学的に研究するための方法」である。2点目は、「心を測定するための方法」のである。心は目に見えないものであるが、それを何らかの方法で測定し、適切な方法で分析し、考察した上で発信する必要がある。3点目は、「研究結果を発信するための振る舞い」である。なお、本科目は「心理学研究法」と「心理統計」の内容を含むものである。
本科目では、学習心理学に関して、そのパイオニアであった3人の研究者、パヴロフ(条件反射)、ソーンダイク(試行錯誤説)、そしてエビングハウス(記憶研究)の研究を起点として、そこからの展開を概観し、さらにそれらの理論をもとに教育現場への応用という実践的な問題についても考えていく。すなわち、伝統的な学習心理学と、教育心理学に取り入れられた、より実践的な学習心理学の関係についても考えていく。
人間の一生には、幼児・学童・青年・成 人・老年期などとよばれるいくつかの段階がある。これらは、生物的な年齢要因による区分けというよりも、社会的要因が変化する段階だと解釈できる。この科 目では、特に認知機能・自我・パーソナリティなどの人間の重要な側面を取り上げ、人間としての総合的な発達的変化が如何に社会的要因によって影響されるか を明らかにする。
この科目では、臨床心理学の基礎として、 統合失調症、うつ病、不安などの心の病について学ぶ。ただし、医学的・生物学的な話題は最小限にとどめ、むしろ心理学がこれらの心の病の治療にどう貢献で きるのかを考える。具体的には、近年普及しつつある認知行動療法の視点に立ち、各疾患に特徴的な思考パタンを明らかにしつつ、心の病の心理学的理論や、そ の理論に基づく病状の査定、評価方法、治療の考え方と今後の課題について学ぶ。
社会心理学は、個人と社会のかかわりについて研究する学問であるということができる。本講座では、社会心理学の諸研究を通して人間や社会・集団に対する深い理解と洞察力を養うことを目的としている。
人間はさまざまな場面で、実に巧妙なふる まいを見せる存在だといえる。そのような能力を支えているのは、現実世界をすばやく把握し理解するとともに適切な認識や行動を成立させる基盤としての、生 理学的・心理学的な仕組みや働きである。そこで、外界と主体とをつなぐ感覚―知覚―認知のシステムや、経験により獲得した情報をたくみに利用する記憶、学 習、思考のシステムを統合的に理解することにより、人間行動の本質に迫る。
教育心理学は、文字通り「教え、育てる」或いは「教えられ、育てられる」という人間の営みを心理学の理論的知識と方法によって科学的に解き明かそうとする学問である。そして、その学問的知見が教育の改善に貢献することが期待されている。 この科目では、教育心理学の基礎理論を理解することによって、不登校や学力低下をはじめとする教育にかかわる様々な事象を考える理論的視座を獲得することを目的とする。
私たちは、人間のパーソナリティを分かりやすい形で把握しようとする作業を日頃から行っているが、このことは心理学においても大きなテーマになっている。さらに個々の人間のパーソナリティがどのように作られるのか、という点の解明も大きなテーマになっています。 本科目では、上記に述べた、パーソナリティの把握やパーソナリティの形成要因に関する心理学の基礎的な知見の習得を到達目標とする。
この科目では、人の「こころ」が脳というとてつもなく複雑な構造や機能をもつ臓器のはたらきであることを学び、このような脳をヒトの進化と環境適応の歴史である系統発生、また、一個体である人が誕生・成長する過程である個体発生という視点から生理心理について学ぶ。そして、中枢神経系の重要な役割である記憶、言語、感情、「こころ」などという高次な脳機能のメカニズムについて理解すると共に、心理学や社会学をはじめとするより深い人間理解のためにこれらの知見を活用できるようにすることを目標とする。
産業・組織心理学は、一般には産業活動全般を対象としてそこに生じる諸問題を心理学の知識と方法を用いて解明していくもの、と考えられている。 高年齢化、高学歴化、女性の職場進出、国際化、情報化など現代の社会環境は大きく変貌してきている。応用心理学の一分野として発展してきた産業心理学は、こうした環境変化の中で研究領域も広がってきた。このような状況を充分把握した上で、この授業では産業・組織心理学の主要テーマおよび主要理論を理解し身につけることを目標とする。
この科目では「環境心理学的な視座から人間と環境との関係を捉えるとはどのようなことか?」を理解することを主たる目的とし、環境と深い相互浸透にある心の働き・実相について、質的・生態学的・臨床的な視点を学ぶ。さらに、環境心理学が取り扱う問題事象は、ごみ処理や近隣騒音といった地域環境問題に関わるものからオゾン層破壊や酸性雨といった地球環境問題に関わるものまで多種多様であることを理解し、その問題解決あるいは緩和するためには心理学だけでなく、建築学、環境社会学、人文地理学、環境教育学等を含んだ学際的なアプローチが不可欠であることを学ぶ。
大部分が人工的環境で行われる現代の人間の生活や労働の営みが、目的に適った行動を円滑かつ合理的に実現するためには、人工的環境と個々の人間との最適な関係を作り上げて維持しなければならない。この場合、人間の幸福を第一に考える人間優先、人間中心の観点が重要である。そのような考え方や手法を磨き上げ提供するのが人間工学、ないし人間生活工学の役割である。この科目では、人間工学がどのような事情で成立し、それぞれの領域で発展してきたかを学び、現実の生活を見直す眼を養うことを目標とします。
この科目では、組織(=社会・地域・学校・会社)との関わり合いの中で、個人のキャリア形成が日本ではどのように進展してきたのかを確認する。日本的経営の中で育まれてきたキャリアとはどのようなものなのか。そして、日本的経営の変化により、近年のキャリア形成はどのように変化してきたのか。そして、今後のキャリア支援、キャリア開発、キャリア・マネジメントには何が必要なのかを理解することが、この授業の目標である。
現在の産業組織において、産業カウンセリ ング(ここでは企業組織におけるカウンセリングを意味する)、産業カウンセラー(ここでは企業組織におけるカウンセラーを意味する)が組織及び個人から期 待されている背景と果たす役割・意義について、カウンセリングの起源、発達史も踏まえて概説する。
また、産業カウンセラーに必要とされる能力・技能についても解説。産業カウンセリング場面で用いられる心理検査については、実際に体験することで活用法を学ぶ。
労働法の基本理念は、働く人たちに「人たるに値する生活」を保障しようとするところ にある。しかし、その具体的な内容は時代とともに変遷をとげ、特に近年では法改正が頻繁に行われるだけでなく、訴訟においても次々と新しい論点が浮上しつ つある。この科目では、労働基準法、労働組合法、雇用機会均等法や労働者派遣法その他重要な関連法規や代表的な裁判例を検証し、雇い雇われて働く際の法的 なルールを理解できる力を養成する。
臨床心理学的な援助の実際として、カウン セリングをどのように行うかを学ぶ。チームのあり方、枠組みのとらえ方や検討の仕方についても考えが及ぶようにする。この科目は、これまで学習した心理学 全般について応用・実施することを学ぶものである。したがって、3年次までの心理学の諸科目を履修していることが前提となる。
犯罪の病理と司法における精神医学と心理学の役割について学ぶ。(オムニバス方式) (1) 犯罪心理学(被害者)と題して犯罪の被害について、主として心理学的、精神医学的側面から学ぶ。これまでこの分野で取り上げてこなかった被害者の心理と回復の問題、犯罪被害者の権利と心理学の問題などについて考える。 (2) 犯罪心理学(加害者)と題して犯罪の加害について、主として心理学的、精神医学的側面から学ぶ。
この科目では、心理療法家となるために知っていなければならない「心構えと倫理」を学ぶ。そして、多数ある心理療法の学派・技法の中から「クライアント中心療法」「自我心理学」「対象関係論と自己心理学」「分析心理学」「行動療法と認知療法」「支持的精神療法」に焦点を絞り、それらの歴史的展開と特徴を学ぶ。この科目では心理療法のあくまで基礎的知識の整理をすることが目標となります。
人の心をどう理解するか、古今東西さまざ まな方法が試みられてきた。その中でここでは、心理学の立場から、さらにその中でも主として心理テストという道具を用いた方法を概観する。それは、哲学や 宗教、自然科学などがある中で、あくまでひとつの方法であり、仮説の積み重ねであるが、我々は何からできているか、何者であるのか、自分自身や周囲、ある いはそれを通した外界を理解しようとする試みの集合体でもある。これらの歴史と広がりを感じていただきたい。
既に開講している「カウンセリング論」で は、カウンセリングに関する歴史・理論・倫理について学ぶ。一方、この「カウンセリング演習」では、試行カウンセリングと呼ばれるロール・プレイの実習を 全員が行い、全員分の逐語記録を検討・考察することで、カウンセリングの基礎的な技法を習得することを目指す。
試行カウンセリングとは、20分の時間制限を設けて、クライアント役とカウンセラー役に分かれた2者が実際にカウンセリングを行うというものである。2 人1組で役割を交替して合計2回のカウンセリングを行う。カウンセラー役を行ったときの20分の音声記録を逐語で書面に起こし、その傍らに振り返りのコメ ントを記す。スーパーヴァイザーが配置されたグループで、その音声を聴き、その記録に目を通し、一つ一つのやり取りが持つ意味について検討・考察を行う。 こうした作業を通して、自己のコミュニケーションのスタイルを振り返ると同時に、カウンセリングの片鱗を体験することが、「カウンセリング演習」の目的で ある。
この科目では,心理療法の各論(考え方の違いなどに基づき分類した場合の各理論)の1 つである行動療法について,心理療法の中での位置づけ,背景にある行動理論(学習理論),および,問題になりやすい症例(事例)に対する技法(方法),そ れぞれにおける基本を理解することを目的とする。
家庭や学校などで子どもの心の問題への対応を考える場合、まずは発達途上にある子どもたちの発達段階について正しく理解することが必要である。その上で、子どものつまずきのきっかけや心のありよ うを把握し、適切に評価することが専門的な対応を考える第一歩となる。本科目では、児童期、思春期、青年期それぞれの特徴や、その時期に見られやすい心の 問題について理解を深め、心理学的な評価の方法についても学習する。
この科目では、学校カウンセリングをめぐる学校心理臨床の実際について、その理論・方法を考察することを目的とする。通常「学校カウンセリング」の定義としては、「教職員が行うカウンセリングマインドをもとにした教育的カウンセリング」と「スクールカウンセラーなどの心理専門職が行うカウンセリング」の両方が包含されるが、この科目では後者における「スクールカウンセラーなどの臨床心理学を基盤としたカウンセリングの理論と実際」を学ぶ。
本来、人の目に見えない人間精神の病を、いかに描き出すのか? 精神の病という視点から、逆に、人間精神というものを照らし出せば、そこには何が見えてくるのか? 特に昨今、話題となっている、引きこもりや反社会的な行為、境界例や自己愛の病理といった、具体的な問題をもつ症例を提示しながら、こうした問題について考えていきたいと思う。
教育において画一的な平等は、時に不公平を招く結果となることがある。障害児教育とは、特別な教育的ニーズをもつ障害児に、特別な配慮をもって行われる教育のことである。ここでは、多様な障害を持つ子どもの特別な教育的ニーズと、特別な教育的配慮について理解することを目標とする。
家族関係論を学ぶことは、まず、家族についての固定観念を取り払うことから始まる。そして最終的には、「家族」をどのように考えたらよいのか、「家族」の見方そのものを学ぶことを目標とする。家族関係論が積み重ねてきたいくつかの領域について大まかに学んだうえで、子どもの虐待、ドメスティック・バイオレンス、ジェンダー、高齢者、障害者など、現代的な問題もあわせて考える。
生涯発達心理学的視点から、子育て支援や発達支援に関する理論・知識をまなび、さらに、この分野の学会連合資格である「臨床発達心理士」についても概観する。「臨床発達心理学」が「臨床心理学」と「発達心理学」の融合によるものではなく、真の意味での「発達心理学」であり、どの発達段階における支援においても重要な基盤となることをまなんでいく。
喪失体験に対するグリーフについて、これまで行われてきた研究を概観したり様々な資料や文献から学んだりして、その知識をもとに遺族のケアを考えていく。また、トラウマについてはPTSDを中心に知識を得て、そのケアについて考える。さらに、グリーフやトラウマ、そのケアについて、実証的な研究がどのように行われ、そこからどのような知見が得られているか、学術的な内容を理解することも、この科目の到達目標である。
本講は、ターミナルケアに関心を有する、更には将来的にターミナルケアへの専門的な関わりを想定している学生を対象とし、ターミナルケアの基本的な事柄、および実際の臨床現場で直面する諸問題について理解と洞察を深め、ターミナルケア提供者としての基本的能力を身につけることを目的とする。
死生学(サナトロジー)とは、人間が生 き、そして死ぬということはどういうことなのかについて考える学問である。「生・老・病・死」学といってもよいが、単に自己の生老病死だけではなく、他者 の生老病死をいかに受け止め、それにどのようにかかわっていくかも含めて考える必要がある。具体的にはターミナル・ケア、癌告知、脳死、臓器移植、人工授 精などの問題を取り上げる。また、生死と宗教のかかわりについても学んでいく。
この科目では、高齢化をキーワードにして、長寿化、あるいは人口の高齢化は人間の生活にどのような影響を及ぼすのか、高齢社会の提起する課題とその解決法などに関して学際的な立場から検討する。そして、すべての世代が共生できるような社会の実現を考えることを目的とする。
生命倫理は生命に関する矛盾した状態の発 生に対応する倫理である。母体と胎児の権利の衝突、医療と患者の意思との矛盾、医療者の技術的過誤、患者の権利、病名を知る権利と保護する権利等の問題を 挙げつつ、特に脳死・臓器移植・安楽死等の問題は、自己決定の方向へと収歛されていく形で矛盾が解決される方向にあること、一方、環境倫理は個人を制限す る方向性を持つこと、宗教から見た自己決定の問題などを講義する。
知覚、運動、認知、記憶、思考、人格、社 会的行動などの心理学の各分野から特に人間に係わるテーマを取り上げ、独自に行える初歩的な心理学実験を実習する。これを通じて、心理学の実験とはどんな ものかということについて学ぶとともに、実験計画、刺激提示、データ収集、レポート作成などの方法を習得する。
知覚、運動、認知、記憶、思考、人格、社 会的行動などの心理学の各分野から心理学実験実習(初級)で扱わなかったより高度な器材を用いた心理学実験を実習する。これを通じて、心理学の一般的な実 験器具、装置の扱い方に習熟すると共に、より高度な実験計画、刺激提示、データ収集、データ分析、レポート作成などの方法を習得する。また、被験者を依頼 する場合の礼儀と倫理についても学ぶ。
4年間の履修を通してもった問題意識や課題について、学生本人が自分でテーマを設定し、主要参考文献の購読や資料収集を行わせる。その結果を自分なりの結論として論文の草稿を提出させ、その提出 に際しては指導教員の面接指導を充分に行う。その後、テーマが一層深く掘り下げられるよう電子メール等による指導を行い、清書許可を受けた者に清書論文を 提出させる。